なるべく毎日更新しております。こちらクリックしてもらえると周知力があがります。


いつも拡散頂いている方には感謝申し上げます。
 

なんで経営学というのは、ものづくりに対して採算性や儲かるかという2択から、いずれの場合も後退せよ。という短期主義ロジックに持ち込むのだろうか。
それって普通の人の発想なので学問でもなんでもないでしょ。お母さんでも家計簿見て判断できるわけでして。
技術革新や創造をして、それをどう利益に繋げるかが本当の経営力ですので、コストカットや安定は、株乞食のための経営学ですね。と思ってこの記事に突っ込んでみたいと思いました。

「なぜ台湾メーカーは最新のパネルの開発や生産をしないのか?そのほうが世界でトップクラスの技術を誇ることができるのではないか?」と尋ねると、笑いながらこう答えてくれた。

「最新のプロセスには不確実性が伴い歩留まりも悪く、顧客に対して約束した数量のパネルが供給できないかもしれないですし、なによりも儲かりません。最新の技術は黙っていても日本メーカーがやってくれて、問題点の洗い出しもしてくれます。我々はそれを待って技術が安定したところに、生産技術と設備に大きく投資をして、収益を獲得するのです。新しいことは日本という研究所に任せておけばいいのです」

 この言葉はかつて、パナソニックの松下幸之助氏が言っていた「我々には東京にソニーという研究所がある」というものに似ている。日本は常に最新の技術を追いかけ、東アジアの他のメーカーが技術的に遅れていると見下してきた。メディアも「技術流出の恐れがある」と諸外国を下に見てきた。しかし、手のひらで踊らされていたのはむしろ日本の方なのかもしれない。

 日本の半導体産業の衰退は、ここに原因がある。新技術に取り組み差別化を図るのは良い。しかし、それだけでは勝てないのが今日のエレクトロニクス産業である。それを考えると、今回の日本政府の半導体支援は、市場のニーズに鑑みた現実的な施策ということが言えよう。

 それでは、日本は古い世代の半導体技術のままでいいのか、といわれればそうではない。技術も進化するが、市場も進化する。今後の市場の進化とともに、必要とされる半導体プロセスにも変化が生じるであろう。しかし、それは技術の進化だけではなく、ビジネスの進化も同時に行う必要がある。

好景気で技術革新をしている高圧経済時代が日本にも過去ありました。ですがアメリカのせいで引き締めをできずバブルが弾けた後、不採算部門は削れ!低コストで海外に生産拠点を置け!半導体を現地で量産できるようになったらその部門さえも売却して買えばいい!人件費や設備投資をするな!
こうして半導体製造を自ら手放したのは、こうしたハーバードやバークレイだので流行ったMBAに代表される、株主のための企業の金融商品化という間違った理論により、日本の経営が否定されたからでしょうに。
それを今更日本企業の経営がダメだなんてよく言えるなーと思いますね。
彼らハーバードの人たちは困るとMITマサチューセッツ工科大がこう言っていたというけども、マサチューセッツの見解は、日本型経営は素晴らしかったと分析しているわけです。

アメリカ帰りで偉そうにしている汗水垂らしたことがないやつの机上の空論が、日本をダメにしたので、少し黙っていて欲しいものです。


経済産業省はレアメタルの開発やリサイクルに対する支援を強化する考えだ。鉱物資源開発案件への石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の出資限度の引き上げ、リサイクル拠点となる国内製錬所へのリスクマネー供給強化、国産海洋資源の採掘規制の3点を軸に検討。年明けに始まる通常国会でのJOGMEC法と鉱業法の改正も視野に入れる。 ...


今は国の宝の産業を、どうやって守っていくかというのが閑話休題ですが、経産省はようやくまともな仕事を始めてくれました。
レアアースにおけるサイクルについて支援をしていくというのは、先ほどの馬鹿経営学が指摘していた不採算を出す長期計画ですので、民間だけの力ではコストがかかる。従って国が関与することが必要です。




最近の経産省は原点回帰により新自由主義との訣別を先に果たしています。そのため出てくる政策の基盤的ロジックは、ダイナミック・ケイパビリティ企業変革力を提唱しています。つまり今まではコストカットや一つのことしかやらない、経営判断を迅速にと言いながらあらかじめパターンを選択して相手を見ずに選択の間違いを犯すといった経営は、サプライチェーン問題や半導体不足で露わになったのだから、であれば不確実性対して柔軟に不確実性というものをよく見てギリギリ迄引きつけて、普段から準備をしていて持っている多めの在庫や、ダメなら違う事をしたり、という柔軟性で対処することが必要です。おもちゃを作る工場がフェイスシールドをいち早く量産したり、下着工場がマスクを作ったりというプラグマティズムです。柔軟な切り替えというのでしょうか。

富士フイルムさんのような経営が必要であり、ドグマ合理性を追求するのではなく、プラグマティックに対応していくことが重要だと、この日本最高の頭脳集団は提唱したわけです。これは中小企業が持ち合わせていたりするわけです。(経産省中野剛志さんの講演より)


IMG_1564

さて、事あるごとに官僚は馬鹿だとか言っている人がいますね。あなた方が官僚が政治を決めているという小泉のロジックに洗脳され、弱体化に乗り、あほヅラで官僚をいじめたせいで政治屋の犬ロボットにならざるを得なかったんです。あなたがた国民が無知なせいでルサンチマンは増長するんです。少なくともどこかの業界を批判している人は、頼むからその産業を理解するために関連本を読んでからにしてください。
理解せず勉強してないのなら、その分野のことは予想では語ってはダメなんです。そういう人いますよね。農業も何が既得権益なんですかね。それは小っ恥ずかしいわけです。ゼネコンや談合を批判している人は働いたことがないんだと思いますね。仕事分配すら理解していない。そういう人が社会のシステムを構築しようとしたり組織を作ろうとすると必ず失敗します。であれば日本再構築のための政治は携わらない方がいいです。壊すのなら構わないですけどもそれは小泉と同じ。壊した後に誰が作るんだよと。

いいですか、人を批判する前に、あなたの方が馬鹿なんだから、いい加減上から目線はやめなさい。という教訓について政治に携わるひとで理解して欲しい人は、結構いますね。
余談ですが、私はこういう小さい積み重ねも含め、その場所から離れたくなった理由です。

さて、今日は仕事納め。
自民党では変わらないし、今後も自滅していくでしょう。しかしこの経産省のやろうとしていることは、唯一日本を救うんだとご理解ください。そして国民が応援してほしいと思います。私だって日本が終わってほしくないですもの。敵を間違えているから怒っているのです。
いい加減、国民の側でも頭と心の変革が必要ではないでしょうか。




変異する資本主義
中野 剛志
2021-11-17




こちらクリックしていただけるとブログによる周知・拡散力があがります。ご協力よろしくお願いします。


人気ブログランキング